吾妻ひでお『うつうつひでお日記』

うつうつひでお日記 (単行本コミックス) 帯には「何もしてません。」と書いてあるけど、仮にこれが何もしてないんだったら『失踪日記』だって何も起きてねえじゃん、と突っ込みたくなる。内容は『失踪〜』と変わらずすばらしい(卵を茶碗に割り落とすところを見て鬱に入るシーンが一番笑った)、のに、表紙と帯が足を引っ張っていてげんなりだわ。オレンジ地にでっかく「吾妻ひでお」って、客に分かりやすくっつったら聞こえはいいけど、完全に『失踪〜』に乗っかったっつー話でしょ。もしこの本があんまり売れなかったとしたら、装丁のせいだと思うことに決めた。