「さよならみどりちゃん」観た

さよならみどりちゃん (フィールコミックスGOLD) 新宿トーアで。おれは南Q太の原作も好きなら古厩監督も好き、さらには星野真里西島秀俊岩佐真悠子も好きという人間なのでそもそもこの映画を楽しめないわけがないのですけど、実際観てみたら案の定良かったね。原作のさらりとした描線が猥雑な生活映像に置き換えられていたり、ドライなゆうこがとてもぐじぐじしていたりするのも、漫画と映像のリアリズムの違いにすぎないというか、うまく翻案していたと言えるのではないですか。そして、何と言っても西島秀俊が良かった。これは単にいい加減な若者であるユタカ(原作)を越えて、破滅的な危うさをはらむ男をつくり出せていたと思う。若干タルい部分はあるにしても良い映画化だったですよ。まあタルいのは古厩作品なら全部そうなんだけど。あ、そういえば、アイドル映画監督としての古厩監督の趣味とも言える歌唱シーン、星野真里が「14番目の月」を歌いあげるラストは必見! あれはずるいよ(わらい)。
客層は南Q太ファンっぽい女の子が4割、星野真里めあての男が3割、カップル2割って感じだったですね。最終上映の放映ギリギリに行ったら、ヌードめあてっぽいおじさんが券販売を断られてて笑った。「もう窓口締めたのでダメです」「え!」 入れてあげればいいのに……。