吉田修一「パレード」

パレード (幻冬舎文庫) 角田光代の「空中庭園」に似ている。どちらも意識的に「言っていいこと」だけを選択して「お友達ごっこ/家族ごっこ」を維持している同居人の群像劇であり、悪趣味なテーマに用意されているのは悪趣味な結末か、という点で別の作品になった。そしてどちらも面白い。