ジョージ朝倉「溺れるナイフ」(1)

溺れるナイフ(1) (講談社コミックス別冊フレンド) へええジョージ朝倉重松清の漫画化やってんだー意外だなと思って購入したら全然関係ない話だったので驚いたっていうかそもそも重松清は「溺れるナイフ」なんて作品は書いていなくてアレ? 「溺レる」と「ナイフ」だったっけな紛らわしいなおいって「溺レる」を書いたのは川上弘美です! 我ながらひどすぎる勘違いだけどまあジョージは普通に作者買い認定の人なのでまったく問題はないのでした。
それどころか、これ無茶苦茶おもしろいのな。1巻では「力」を持っていることに無自覚な少女(ティーン誌のモデル!)が、自分以外に「力」を持つ少年に出会って、初めて明確な成長の意志を抱くところまでお話は進むんだけど、ともすればヌルいボーイ・ミーツ・ガール話(逆か)になってしまいがちなものをこれだけ熱い成長モノに仕立て上げているのはジョージ朝倉の腕力・指向性があればこそ。とくに、田舎の火祭りで躍動する少年の体躯(に少女が魅了されるシーン)は圧巻で、ホントにこんな少女漫画あんまり無いんじゃないかな。知らんけど。
ところでamazonは帯を巻いたままスキャンするのをやめてください。