吾妻ひでお「失踪日記」

失踪日記 帯がとり・みき菊地成孔! というわけで、おれも一人の菊地成孔萌え族としてさっそく購入しました、つーのはどうかと思うが、まあ2005年に吾妻ひでおの新刊が出るなんつーたらもう買うしかないじゃないですかー。
これがもう、やたらとおもしろい。巻頭の「なるべくリアリズムを排除して描いています」の注意書きの通り、作者の失踪中のホームレス生活、配管工時代、アル中→強制入院などの壮絶エピソードがユーモラスに描かれていて、しかもきちんといつもの吾妻漫画になってるのが素晴らしすぎる。作中で若手刑事の言う「吾妻先生ほどの方がなぜ……」てのに全力で同意しますですよ。あー、でも、吾妻先生ほどの方だからこそっつー感じなのかね。
実は買うときに1200円は高いかなーと一瞬思ったけど、全然安い。傑作だからみんな買うべきと思うよ。