「パッチギ!」感想

観たのは1日。かの沢尻エリカさんがヒロインの朝鮮人少女を演じているのだけど、いくら彼女が世界三大ソニン似の一人に数えられるとはいえ、日仏ハーフの子が朝鮮人役を演じきるってのはすごいな。ホルモン焼き屋の娘らしいスタイルの悪さがたいそうかわいらしい。
けど、お話としてはね、在日朝鮮人を描くのに暴力を持ち出すところが根本的に現代の皮膚感覚として違和感があるし、そういう意味では舞台設定を68年にしたのもエクスキューズに感じてしまうというか、いや、まあ監督としては、今までタブーだった朝鮮人問題が一つステージを上がった/上げたばかりということなのかもしれないけど、おれは現代を描こうとした金城一紀の方をチャレンジとして(成果はともかく)評価したい。ただ、それをのぞけば王道すぎるくらいに王道なヒューマンドラマなので観て損はないし、泣く感じ。正直、今まで井筒監督を過小評価していた。と思った。
井筒監督の映画を観ると和幸のとんかつを食べたくなるね、というオモロギャグを考えたので誰か使っていいですよ。